モデリングでは沢山のポリゴンとオブジェクトを扱って形を作っていきます。簡単な形状ならいいかも知れません、でも形が複雑になってくれば、「何処になにをしたいのか?」を正確に選択できなければ上手くモデリングできません。
メタセコイアでの選択範囲の指定方法についてまとめています。
ポリゴンは点・辺・面の3つの要素で成り立っています。これらを上手く選択して様々な形状を作っていくのがポリゴンモデリングです。メタセコイアではポリゴンのまとまりを”オブジェクトパネル”で分けて管理できます。オブジェクトの状態や”編集オプション”によって選択出来る範囲が変わってくるので、
の記事も読んでおくと理解が深まります。
メタセコイアでの選択操作
メタセコイアで頂点・辺・面の選択を行う基本ツールはコマンドメニューの
「選択」(ショートカット:S)コマンド
「投縄」(ショートカット:g)コマンド
の2種類です。
「投縄」は始点から終点までをドラッグして、その範囲内にある要素を選択します。
「選択」はサブパネルが表示され、さまざまな方法で選択が可能です。
Shiftキーを押しながら操作すると、追加選択・解除が行えます。ステータスバーにも表示されますよ。
この2つのコマンドは選択範囲の指定のみで、「何をするか」は別のコマンドに引き継げます。
メタセコイアのコマンドには先に選択範囲選択しなくても、コマンドを選んでから選択範囲を決められるツールがあります。良く使うツールでは「移動」・「拡大」・「回転」等がそうです。
ただし便利ですが、移動ツール等では行き成り選択部が動いてしまう為、知らず知らずに動いてしまっていた。なんて事もありえます。
なので、慣れない内は「選択してから次のコマンド」を意識して下さい。何もしない時など「選択」(ショートカット:s)にしておくと事故も防げます。
選択しなくても使えるツール
他には選択範囲の有り無しで結果が変わるツールもあります。
「マグネット」ツールやオブジェクトコマンドの”近接する頂点をくっつける”等があります。
選択範囲の記憶
1つが「選択固定」(ショートカット:spece)です。選択部が固定され、他の所を選ぼうとしても受け付けなくなります。解除するにはもう一度「選択固定」を押します。
選択固定中はステータスバーの"選択固定"が濃く表示されます。
もう一つの方法は、編集パネルの"選択部の記憶”機能です。記憶の番号を押せば、現在の選択範囲を記憶でき、呼出で対応する番号を押せば、記憶された選択範囲を復元できます。
・1〜4の4パターンを保存できます。
・頂点数や面の数が変わると、変更箇所の選択は失われます。頂点の移動のみでは記録は保たれます。
・一度ファイルを閉じると、記憶は失われます。
選択面の非表示・表示
「面を一時的に隠す」(ショートカット:Ctrl+h)と「非選択面を一時的に隠す」(ショートカット:Ctrl+Shift+n)
再表示するには「隠した面の表示」(ショートカット:)です。
選択されている面を一時的に隠せる機能です。一時的に見えなくなっているだけで、「隠した面の表示」を行うと、再表示されます。
機能的にはオブジェクトの表示・非表示と使い方は同じなのですが
・非表示になっている、点・辺・面は選択できないようになります。
※ただし、接続面・連続辺選択や「ナイフ」など接続面に結果が及ぶコマンドは非表示部も選択されてしまいます。
・UVマッピング編集では非表示面のUVは表示されます。
・一度ファイルを閉じると、非表示部は再表示されます。
ビューヘッダの「前」(前面表示)
編集オプションパネルとオブジェクトパネルと選択範囲の関係
編集オプションとオブジェクトパネルについては別記事でまとめてあります。この2つのパネルの状態で選択出来る・できないが変わってきます。
最初はややこしい部分なので、思い通りに選択できない時に確認してみてください。
編集オプション
点/辺/面は選択できる要素の設定
OFFになっていると、その要素が選択できなくなります。「辺だけ選択したい」「上手く点を選べない」時など便利です。
混同されやすいのが、ビューヘッダにあるアイコンは「見た目」の切り替えのみです。
・「範」と「縄」
編集オプションウインドウには「範」と「縄」があります。これは各コマンドの選択方法を「範」=矩形選択か「縄」=投げ縄選択に切り替える事ができます。
・「現物」
ONの場合は現在選択中のオブジェクトしか編集できません。複数のオブジェクトを一度に編集したい場合はOFFにして下さい。また「選択」ツールの”現物指定”はここがOFFでないと使えないので注意。
オブジェクトパネル
オブジェクトが「編集不可」(鍵のマークの時)であれば見えていても選択できません。