印刷した展開図のパーツを切り出す工程。この「切り技」にスポットライトを当てて、効率よく進められるコツをまとめてみました。キャラクター物限定や自論もありますが、参考にしてみてください。
手元を明るくする
光源の向きでカッターナイフや自分の頭で影になる場合があります。手元が見えない状況は危ないですし、見えずらいので作業性も良くありません。
光源の向きが変えられない時は、クリップライトなどで光源を増やしてみてはどうでしょうか?合わせてタブレットアームを揃えると、何処でも設置ができ便利です。作業環境を整えるから始めてみましょう。
また、「ペーパークラフトに使う道具3」で紹介している、LEDトレース台の上に透明のカッターマットを敷いて使うと切れ目がはっきり見えるようになります!周りの光に影響されず、手元をダイレクトに照らしてくれるのでオススメです。
切る順番のコツ
パーツは様々な形がありますが、先が細い形状・紙が繋がってない所を最後に残すと切り辛く、チギレてしまうリスクがあります。
先に細かい所を切ってから、内側→外側を切る順番を意識するとスムーズに切る事ができます。のりしろも優先度は低いです。
曲線を切るコツ
主に切り出しに使う道具は30度刃の細工カッターとデザインナイフを使っています。刃が切れなくなる理由で「刃先が折れるて使えなくなる」事があると思います。この原因は「曲線を無理に切ろうとした」事が殆んどじゃないでしょうか??
曲線を切る場合は、刃を動かすのではなく紙を動かして切ると良いです。刃に無理な力も加わりにくいので刃持ちも良くなります。
あとこれは個人的な意見。曲線はデザインナイフ、直線は細工カッターの方が切り易いかも??その他にカッターマットの消耗にも気を配りましょう。
痒いところに手が届くマイクロナイフ
狭い溝や、切り残しがあった場合、カッターでは余計な所まで刃が入ってしまう時があります。そんな時に役立つのが小さな彫刻刀、マイクロナイフです。良く使うのが平刃(1.2mm幅)と丸刃タイプ。
紙を数枚重ねても楽々切ることもできます。持ってて損は無です!
全ての糊代はキレイに切り取る必要はない
接着辺は丁寧に切り取る必要がありますが、のりしろは接着できる面積があれば良いので、あまりキレイに切る必要はないと思います。
多少、切れ線が曲がっても、接着できる機能を果たせば問題はないはず。接着の目印になる場合があるので、切る前に確認してください。
直線はフリーハンドで
直線は定規等を当てて切ると確実ですが、ある程度の長さはフリーハンドで切れるようになると、作業性がアップします。
このブログで公開しているサイズの作品では、私は定規を使いません。
全ての辺にナナメ切りはしなくてもいい
「繋ぎ目の目立たないペーパークラフトを作るコツ」 として「斜めカット」を推奨していますが、組み立てると見えなくなる。パーツを重ねる所など、全部の辺をナナメカットする必要はありません。
切り線が曲がってしまう、水分がにじみやすいなどリスクもあります。施す個所は最小限にすると時間の短縮にもなります。