紙で関節可動する為に必要な最重要部品、ペーパージョイント。v7.1素体から用紙選定と新型ジョイントの採用で、更に保持力と安定性が向上しました!
また、今後の改良や種類が増えた場合、パーツ名だと区別しにくくなるので。”貝合わせ型”と”バンズサンド型”の2種類としてジョイントに名称を付ける事にしました。
v7.1とジョイントサイズは同じなので、v7.1素体に使用するも事ができますよー^^
1.作り始める前に
関節部品は丈夫な紙で作る必要があります。印刷用紙は市販のフォトマット紙0.22mm厚で作れるようになっています。展開図は0.22~0.24mm厚の紙が工作にお勧めです。
フォトマット紙で作ってもそれなりの保持力と強度がありますが、表面がラフな質感のファンシーペーパーで作れば、摩擦で保持力アップします!いまのところ、まだ身近で手に入り易い連量135kg、紙厚で0.24mmのマーメイド紙がオススメです!
通販だと紙専門に扱うサイト等がいくつかあります。
その他にもベストな紙があるかも知れませんが、まだ私は試せていません。もし、試される場合はインクジェットプリンターで印刷できるかを調べておきましょう。印字不良、紙詰まり等の原因になるかもしれないので!
接着剤は強度を重視する為、木工用ボンドかクローバーボンドがオススメです。特に硬化後に強度がでるクローバーボンドが最近のマイブームなのです♪近くの手芸店で買っています。ノズルも細くて、キャップも無くしにくいのも便利ですよ♪
接着剤の量は多めを心がけます。硬化後に強度が上がる為です。特に関節部品の接着では、はみ出るくらいの気持ちでいいと思います。動かす所になるので、すぐに外れては困ります。乾燥時間もじっくり掛けて作りましょう。 液体タイプの瞬間接着剤を染み込ませて硬くする方法がありますが、接着面が密着しない場合は硬化時間が長くなってしまいます。
可動関節パーツ(ジョイント)はPAPER JOINTシートにまとめてあります。
基本的に使う部品はJA・JB・JE・JF・JGの5種類です。OPTIONは調整用部品です。関節の補強や、締め付け度合いの調整などに使って下さい。
紙だけで作れますが手を加える事で更に保持・耐久力を高める事ができます。
素体の組立図です。赤い部分がジョイント部品と接続の向きを表しています。図の通りに合わせないと、可動域が狭くなったり、部品が付けられない等があるので注意!(印刷データに、ほぼ原寸図面があるので手元にあると便利です。)
可動構造にすると、どうしても部品数が多くなってしまいます。別に動かなくていいやって!・・・人も多いと思うので、ジョイント部品を使わなくても一応は組めるようになっています。貝合わせ型ジョイントの接着部には、図のように青い部分があります。青い部分同士を接着すると好きな固定ポーズで作ることができます。ジョイント部品を付ける場合は、切断します。真ん中穴を開けて置くと合わせ易くなります。
バンズサンド型ジョイントを省きたい場合は軸部品JFのみを使って接続部品にする必要があります。
また、v6.0素体のように穴へワイヤーを通して作る事も出来なくもないかな?(ペーパーピボットのサイズが合わないので縮小しなければなりませんが・・・)組み替えも可能ですので、部分的に固定ポーズにするなど、好みに合わせて選んでみてください(゜ ▽ ゜)/
貝殻を噛み合わせた形の使用頻度の高いジョイントです。簡単な構造ですが、慣れない内は関節が緩くも固くもできてしまうと思います。失敗してもJB部品を切断すれば、やり直しができるのでJB部品は多めに用意しておく方が吉。JAの緑ラインには切り込みを入れ、立ち上げて糊代にして接着します。JBの穴が無い方は爪2つを合わせて先に接着します。JB部品は2種類ありますが、通常使うものはJB516です。
パーツへの接着は、取り付けマークへ接着します(JAパーツの接着代の幅、長さは取り付けマークに合わせて切る)。反対側も同じ要領で取り付けます。パーツの表裏の取り付け位置に接着相手側も同じ構造。
JAパーツは1関節で4つ使うので、素体を作るには合計52個必要になります。(これでも少なくなった方です・・・)素体を作り始める時には、まずこれをコツコツ作っておかなければ、作業感が半端ないです・・・。あまり綺麗に作ろうとしなくてもOKです。多少バラツキがあった方が、摩擦抵抗が出来ていいじゃないかな??
JA部品の口を開けて、互い違いに噛み合わせスムーズに動くかを確認します。少し引っ掛りがあるぐらい。抵抗が大きすぎると、すぐ駄目になってしまいます。可動範囲内で、変形しない程度が望ましいです。周りをハサミで少し切って調整。
【Point】この間にスポンジゴムを挟むと保持力が上がるります。3mm角程に切ったスポンジゴムを入れてあげると締め付けられた時にゴムの戻ろうとする力と摩擦が加わり保持耐久力が上がります。スポンジゴムは厚さ3mm程の片面テープがあるものを使っています。ホームセンターで探せばあると思われます。
JB部品で取り付け方。噛み合わせたJA部品頂点に、JB部品を被せます。
2本ある接着代を締め付けながら接着します接着する向きは組み図で確認すること!。まず、仮合わせでピンセットで合わせてみましょう。ジョイントを動かしてみて動きを確認します。部品の仕上がりによって締め付け具合は変わります。タブのラインは目安です。おおよそ重なるか、少し食い込み気味がベストかな? この時、接着剤が要らぬ所へ着かないように!関節が固まり動かなくなってしまうので注意。
【Point】Optionパーツを挟んで調節すると良いかも。
糊代を引っ張りすぎると破れてしまう事もあります。どうしても糊代が届かない場合は少し長いJB526を試してみて下さい(゜д゜)/
v7.1で未完成だった回転ジョイントの完成版。部品をパンに挟まれた形になるので、”バンズサンド型”と名前を付けました!サイズ変更もする事無く、保持力の強化ができました。個体差なく組み立てるので安定した形でもあります。
- 本体ケース(JE部品)
- 回転軸(JF部品)
- スペーサー(JG部品)
の3種類で成り立っています。
※説明写真は、実際のものと少し形が異なる所があります。
@ 回転軸となるJFパーツはタグ部を折り返して接着したものを2つ用意。底面の半円部が円形になるように接着します。
これでは底面の強度が不十分なので、0.22~0.24mm厚の紙なら2枚底部へ貼り付けます。それ以外の紙厚・ジョイント摩擦を上げたい場合は張り合わせる紙変えてみるのも良いと思います。
【Point】
軸部品JFを切り出す時、半円部は正確にカットする必要はありません。後から紙を重ねて切りだすので、まとめてカットする方が手間を省けますね。
でも、3枚も紙を重ねて接着しているので、カッターで切るには結構な力が必要なので、彫刻刀・マイクロナイフがあれば安全かつ楽にカットする事ができますよ!
A 本体ケースJEの6★記号同士を接着し、リング状にします。
【図1】
この間へ@で作った軸部品をリング穴へ差し込み、回転できるかを確認します。少し引っ掛りが有る程度が好ましいです。
先にA面を折り返し、この上にB面を形に合わせて接着します。
ここまで組み立てた様子。
B スペーサーのJGは1枚では強度不足なので、2枚張り合わせて使います。真ん中は軸部品の先が、差し込める程の隙間が必要。
軸部品へBで作ったスペーサーを差し込みます。軸の先端が2mmほど出るようにして下さい。接着は不要でただ差し込むだけです。
本体ケースの7★記号を図1と同じように接着します。この時、スペーサーを締め付けながら接着する事。
底面へC面を折り返し、B面へ接着します。残ったa記号タグは補強用です。C面を接着した後に回転確認をし、抵抗が少なくクルクル回ってしまう場合はaタグを引っ張りながら接着してみてください。