2018年04月29日

まだまだポテンシャルがありそうな可動素体

 改良の改良で、ワイヤー可動→分解構造→フルペーパー可動素体→素体からのパーツ全分解と、着実に完成度が上がってきています♪環いろはを作り終え、公開に向けた、素体のマイナーチェンジを行っているところです。
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 外装部品の差し替え構造変更。パーツ抜け防止対策を施し、新回転ジョイントも形に出来たので保持力アップです^^今は試作だけではもったいないので、前に公開したデッサン人形の現行Varを作っています。まだ公開出来ていないバンドウイルカと合わせて公開準備も進めていますよ♪
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 全部品換装出来る為、環いろは・デッサン人形2・バンドウイルカは頭とほんの少しのインナー部品の差し替えで、素体を共有できる構造になります!

と、やっと安定性があり、納得できる形になったと思います。私の中ではまだまだ試したいアイディアがあるのですが・・・。

↓↓↓以下、可動素体についての云々↓↓↓

  • 紙可動素体の軌跡
 始めて可動素体として公開したv5.0。関節構造にはペーパーピボットとペーパーピボットとワイヤーが必要で、自立は難しかったです。サイズと部品構成の基本はここから。実際にはこの前に4体ボツ試作がありました。
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部品の分解構造を導入したv6.0。グウェンドリンでは形が悪く自立が不可でしたが、トキさんでは自立が出来るようにはなりましたね。ただし、ワイヤーに依存する為メンテナンス性と耐久に難がありました。組立もワイヤーを絡めて作るので難癖あったと思います・・・。
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そして関節構造を刷新し、ワイヤーを不要とした念願のフルペーパー素体V7.0に至ります。作り易さも考慮して、可動個所を省略。部品も簡素化。その分、安定性も上がりました。コツさえつかめば平日の夜作業と休日があれば一週間で素体1つできるかも?
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  • 貝合わせジョイント
 フルペーパー化を実現できたのは、ひょんなことから思いついたジョイント接続方法の功績が大きいです。貝殻を重ねたような形なので、”貝合わせ式”と名前を付けておきましょうかね。今で4枚の同形部品になっていますが、これが増えると保持力が増強できるのです。試作では8枚の部品と3種類の締め付け部品から成っていました。・・・が、サイズの問題と作成が難しいので今の形に収まりました。
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  • 紙の選定で広がる可能性
 過去記事でも書いていたように使用用紙を変える事で、関節強度を上げる事ができるのでは?と、マーメイド紙を使ってみました。使った紙は連量135kg厚さ0.24mmで、マットフォト(0.22mm)より少し厚い紙です。表面が”ザラザラ”した質感なので、摩擦抵抗になるんじゃないかと試してみたのです。
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結果は大成功。コート紙と違い接着剤が乗り易いのもGood!!マーメイド紙は比較的メジャーで比較的、手に入り易いファンシーペーパーです。(とはいえ近所で手に入らなかったので通販でお取り寄せ・・・)紙の変更でまだまだ、補強できる可能性がでてきましたね!
  • 回転関節ギアロック式
JC+JDジョイントに代わる新しい回転関節として作ったのが、紙のギアと爪で抵抗を付けて、固定出来る構造のギアロック式。簡易版ジョイント!と思って作りましたが、φ5へ12枚の歯切りをしなくてはいけないので、簡単とはいかなかったです・・・。形もJC+JDジョイントと変わらないので、素体の修正なしに今回はこちらを使って作りました。 横からの力にもこちらの方が強いです。
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しかし、歯数の12段階だけでの保持力で、調整と小型化できたもののやはり、個体差が大きい仕上がりなので、ボツとしました。
  • 新回転関節バンズサンド式
 やっぱり回転関節が気に入らない・・・。配布展開図の修正といっしょに、新たな関節構造を作る事にしました。日頃から、使えそうなアイディア等はノートにまとめてあったり。 アイディアの1つ。回転関節を着脱可能にしよう!・・・って物を試作しましたが、見事に失敗。形は良い所まで来ましたが、サイズの問題と作り辛さ、強度不足でボツ。 次に考えがあったのが、貝合わせ式を縦に起こした形です。ただ単純に縦に設置しようとしてもサイズが大きすぎる為、採用は出来ません。回転させる為にはある程度の軸強度と、摩擦が必要なのです。そこで、ボツにしたギアロック式の軸は強度が良かったので、これを元に貝合わせ型のような、パーツ同士が重なる構造を加えてみました。
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結果は納得の行く出来!部品数は5個。サイズもJC+JDジョイントと変わらない大きさで作る事ができました^^数個作ってみて個体差も少なく安定しているので、v7.3素体に採用決定!ちょうどパンに具が挟まれている形なので"バンズサンド型"と命名しておきましょう。マーメイド紙で作ると更に保持力が良い感じになりました♪
  • お手軽補強はやはりスポンジテープか?
 ジョイントの間に、スポンジテープを使用して保持力が上がりますが、紙でも行けるかな?と思い試しに、紙を織り込んで作ったバネを入れてみました。・・・が、結果はイマイチ。作りにく、入れにくい、保持力アップに繋がらないと、やはりスポンジテープが優秀でした。ちょっとした隙間や、はめ合わせの修正も手軽にできるので、ここは紙で作る事に拘わらないほうがいいかも。便利な物はとことん採用するべし。
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  • 素体と外装部品の分解構造
 環いろはでは不十分だった付け替え構造を修正中。この修正で安定感が増すはず!これで、好きな部品を付け替えて遊べる立体ペーパードールとなったわけです。 分解構造はバンドウイルカや夏目かこの時にも、構想していました。難しかったのはつま先部分と腕回り。部品が小さく取り付け構造を設けるスペースとの戦いでした。
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大きく改良した股下パーツ群。外側部品は全て取り外せるように、差し込み固定式にしてあります。
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股部品は強度アップの為、六角形の差し込み構造に変更。股部分で分解できるようになりました。
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ただ、強度を上げる為だけではなく、六角部の差し替え角度を変える事で、体育座り〜正座まで可動域を広げる事ができます!キャラクター次第ではあまり意味がありませんけど。
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素体パーツだけでもかなり分解できるようになったので、メンテナンス性アップ!
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  • 今後の改良点と問題点
・膝の関節が気に入っていない。2重関節を1つで出来ないか。膝外装パーツの省略化。形がイマイチしっくりこないので改良したいですね。

・分解パーツ数が増える→作成難度が上がる。確かに・・・。しかしながら元から複雑路線で来ています。”作り直しの為の分解構造”と、考えれば難易度は下がったかも?(と、錯覚して下さい)。
posted by くじら at 20:00 | Comment(0) | ペパクラけんきゅう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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