2018年01月21日

V7.1可動素体〜紙関節の作り方

 v7.1素体ではワイヤー頼りの構造から、念願の紙だけで組立と可動が出来るモデルとなっています!新関節を取り入れたと同時に、可動個所を少なくし、部品差し替え構造に変えるなど強度・作り易さの見直しも行いました。その結果、骨組み状態でも自立ができるほどに安定しました^^

 しばらく時間が空いてしまってから書いた記事なので、編集ミスや分りにくい点があるかもしれません。その時は気軽に連絡もらえるとありがたいです^^
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目次

1.作り始める前に

2.ジョイント(関節部品)について3.ジョイントの作り方




1.作り始める前に


 今回v7.1素体では完全に素体と外組みに分けて作れるようになりました。そのおかげで素体→外組みと、作業がスムーズになったはずです!素体は頑丈に作る必要があるので厚い紙。関節は摩擦の大きい紙が良いなど有りますが、コンセプトは少ない部品で100%市販紙(手に入り易い)で作れる可動素体なので、市販のフォトマット紙0.22mm厚が推奨です。

 この紙厚基準で設計しているので、その他の紙種・紙厚では安定して作れるかは不明です。関節には表面がザラザラした紙がいいんじゃないかなーと思ってますが、なにか情報があれば教えてほしいですね^^

・接着のポイント


接着剤は強度を重視する為、木工用ボンドかクローバーボンドがオススメです。特に硬化後に強度がでるクローバーボンドが最近のマイブームなのです♪

ボンドの量は多めを心がけます。硬化後に強度が上がる為です。特に関節部品の接着では、はみ出るくらいの気持ちでいいと思います。動かす所になるので、すぐに外れては困ります。乾燥時間もじっくり掛けて作りましょう。

液体タイプの瞬間接着剤を使う方法もあります。が、今回はそこまではやっていません。

2.ジョイント(関節部品)について


 可動関節パーツ(ジョイント)はPAPER JOINTシートの@JAとJBを組み合わせた物と、AJCとJDを組み合わせた、2種類あります。

 比較的簡単な構造にしてあるのですが、仕上がりで強度・耐久にバラツキが出るかもしれません。関節=円運動と言う考えから少し離れ、楕円形と変心させることで関節強度を出す事ができました^^紙だけでも作れますが、補強を加えることで更に保持耐久を高める事もできます!これもいろいろ試してます。(リンクページ準備)
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 素体の組立図です。赤い部分がジョイント部品と接続の向きを表しています。図の通りに合わせないと、可動域が狭くなったり、部品が付けられない等があるので注意!部品番号はその面から見える物を最小限に記載してあるだけです。基本的には同形状の部品を張り合わせて組み立てます。(ほぼ原寸図面があるので手元にあると便利です。)
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・可動か固定ポーズで組み立てるか


 可動構造にすると、どうしても部品数が多くなってしまいます。別に動かなくていいやって!・・・人も多いと思うので、ジョイント部品を使わなくても一応は組めるようになっています。図の青い部分同士を接着すると好きな固定ポーズで作ることができます。ジョイント部品を付ける場合は、切断します。真ん中穴を開けて置くと合わせ易くなります。
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 前回v6.0のように穴へワイヤーを通して作る事も出来なくもないかな?(ペーパーピボットのサイズが合わないので縮小しなければなりませんが・・・)組み替えも可能ですので、部分的に固定ポーズにするなど、好みに合わせて選んでみてください(゜ ▽ ゜)/




JA+JBジョイントの作り方


 使用頻度の高いジョイントです。簡単な構造なのですが、作り方次第で、関節が緩くも固くもできてしまいます。失敗してもJB部品を切断すれば、やり直しができるのでJB部品は多めに用意しておく方が吉。JAの緑ラインには切り込みを入れ、立ち上げて糊代にして接着します。JBの穴が無い方は爪2つを合わせて先に接着します。JB部品は2種類ありますが、通常使うものはJB516です。
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 パーツへの接着は、取り付けマークへ接着します(JAパーツの接着代の幅、長さは取り付けマークに合わせて切る)。反対側も同じ要領で取り付けます。パーツの表裏の取り付け位置に接着相手側も同じ構造。
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 JAパーツは1関節で4つ使うので、素体を作るには合計52個必要になります。(これでも少なくなった方です・・・)素体を作り始める時には、まずこれをコツコツ作っておかなければ、作業感が半端ないです・・・。あまり綺麗に作ろうとしなくてもOK。多少バラツキがあった方が、摩擦抵抗が出来ていいじゃないかな??
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 JA部品の口を開けて、互い違いに噛み合わせスムーズに動くかを確認します。少し引っ掛りがあるぐらい。抵抗が大きすぎると、すぐ駄目になってしまいます。可動範囲内で、変形しない程度が望ましいです。周りをハサミで少し切って調整。
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 JB部品で取り付け方。噛み合わせたJA部品頂点に、JB部品を被せます。
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 2本ある接着代を締め付けながら接着します接着する向きは組み図で確認すること!。まず、仮合わせでピンセットで合わせてみましょう。ジョイントを動かしてみて動きを確認します。部品の仕上がりによって締め付け具合は変わります。タブのラインは目安です。おおよそ重なるか、少し食い込み気味がベストかな?

この時、接着剤が要らぬ所へ着かないように!関節が固まり動かなくなってしまうので注意。
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糊代を引っ張りすぎると破れてしまう事もあります。どうしても糊代が届かない場合はJB526を試してみて下さい(゜д゜)/




JC+JDジョイントの作り方


 肩・腕・太ももに使用するジョイントです。素体全体で6個だけと、少なくて済みます。軸となるJC部品が、楕円形ケース(JD)内で回転し、楕円部の狭くなっている部分に軸パーツが引っ掛って保持できる簡易的な仕組み。この構造はまだ未完成な部分も有り、安定感がないかも・・・。後に記載した補強方法を行うと、改善されると思います。(リンク)
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まず軸となる部品JC-b部品の中心を山折りにして接着します。これが2つ。

JC-a部品は2枚重ねて接着します。a・b部品をそれぞれ重ねて接着。a部品の左右タブは接着しません。これがケース内で引っ掛る抵抗になります。
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JC-b部品の山折り接着した部分は、対角で斜めに切り落とします。
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2つあるJD部品の7部分は、繋げてリングにします。注意点は糊代が表に見えるように接着すること。ケース内で軸を回転させるときに、糊代接着部分で引っ掛ってしまう為です。

先に組み立てたJC部品を中に入れ蓋を閉じます。Д台形部の形を合わせて接着。
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これだけでは、動かした時の抵抗に耐えれません。リング内側全体に接着剤をつけ、被せて補強します。
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 構造上、軸部品が楕円形の狭い所に近づくにつれ、保持力が発生します。取り付ける時は軸部品の向きに注意。立ちポーズの時に、一番保持力が緩い所へ合わせる必要があります。

 軸部品の形状変更で良くなりましたが、回転方向への強度はあるものの、横からの力に弱いです。保持力が緩い所(freeの時)では、ガタついてしまうので、今後の改善点ですねf(;´_`)



posted by くじら at 21:09 | Comment(0) | 作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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