・アレンジ用展開図今回はアレンジ箇所が多めで作ってますが、この髪の毛の部分が一番多いかもしれませんね。見た目もけっこう変ったかも。前作の杏子で思いついた「折り込みを入れながら組み立てる」方法を今回はシワの部分ではなく、髪の毛の部分に使ってみました。それから「折切り紙」っぽい方法で後ろ髪を作り、「ペーパークイリング」っぽい方法で髪飾り部分を仕上げています
・【アレンジ】*糊代部を「折り込んで」ディテールアップ
・髪の毛の組み立て
・おさげの作製
・花飾りの組み立て
(゜д゜)/ 髪の毛の接着に使うインナーパーツもちょっと修正を。真中でうまく接着できるように、構造を設けてみました。これで髪の毛と顔のズレが少なくなった?のかな? ・アレンジ用展開図
【通常】の展開図とは別に【アレンジ】用の展開図を作りました。どうゆうアレンジかと言うと、「折り紙」や「折切り紙」のように折り込みや切込みを入れて作り込んでいきます。
仕上がりはこんな感じ。 「折切り紙」は本来、フリーハンドで作って行くものなので、それを(無理やり)展開図に押し込んだ形になったので、作る人によって仕上がりが異なるとおもいますが、髪の毛全体が立体的になります。また、はみ出し塗りを3mmほど設定し、拡張した部分を折り込んで作っていくと、隙間が少なくなり立体感が増すのでお勧めです。もうちょっと改良が必要かもしれませんね(;´_`;)
・【アレンジ】*糊代部を「折り込んで」ディテールアップ
糊代のいたるところに「*」マークを付けました。これは前作「杏子」で思いついた、「糊代部を折り込んで作る」方法を使って作る事が出来る場所です。【アレンジ】展開図の前髪部分はより深く折り目を入れる為に拡大しています。
@ まずは普通どおりに山折接着で組み立て、接着材が固まったら、山折の部分をピンセットで潰して、山折→谷折りにしていきます。 A 裏側から「谷折り」にした部分をピンセットでつまんで、より深く折り目を付けます。 B 後は周りのシワなどを慣らして、形を整えて折り込み完了。 一つのパーツを全て組み立ててからも、折り込みを付ける事ができますが、下図のように部分部分を組み立てながら作る方が良いと思います。 また、全部に折り目を入れなくても組上がるので、ちょっとしたアクセント感覚で。(厳しい部分もあります。今回はテストも兼ねて全てに折り目を入れて見ましたが・・・)
その他注意点
・印刷用紙は前回と同じく、両面印刷用マット紙 を使いました。(厚さ0.15mm)
・油断していると破れます・・・
・折り込んだ部分はカドが取れて丸く見えますが、元モデルより小さく見えます。
・力技なので、全体がゆがんでくるかもしれません。
・髪の毛の組み立て
組み立てはインナーパーツ(IH)に髪の毛パーツ(hear-A~C)を乗せて行く感じで組み立てて行きます。
@ まずは、インナーパーツIH-2・3を組み立ててしまいます。切り出す時に図の赤線箇所を広め切っておくと、後で髪の毛パーツが付けやすくなります。 A 後ろ髪の部分(hear_C)の組み立てから。この部分の【アレンジ】パーツの切り出しの時は、糊代が無い箇所は下図の赤線のように、はみ出し塗りで拡張された部分も一緒に切り出しておきます。 【共通】hear_Cを組み立てて行きますが、左右●印の付いた部分はまだ、接着しないでください。また、★の付いた糊代は糊代同士を接着。これが、インナーパーツに引っかけるツメになります。 B 【共通】Aで組み立てた★のツメをインナーパーツの溝に差し込み、ひねって仮止め、後頭部をインナーパーツに合わせ接着。 C 【共通】サイドの固定は、Aで接着しなかった左右●印が付いた糊代同士接着。次に仮止めしていたツメに接着剤を付けて接着。【通常】パーツはこれで固定が完了。この部分に耳を挟んで顔が固定されます。 【アレンジ】の場合は、残った部分をインナーパーツに接着していきますが、この時、Aで多めに切った部分を折り込んで行くと立体感がでます。曲線で曲げたい場合は切込みを入れます。 【アレンジ】 また、絵柄に沿って切込みを追加すると更に細かくできます。接着はインナーパーツに沿うと頭が三角形になってしまうので、ある程度曲げながら接着していきます。接着順番もバラバラにすると、もっとそれっぽく見えるかなぁ〜と。はみ出た部分はインナーパーツに沿って切り取って調整します。 D 【共通】前髪の部分hear-Aを組んでしまいます。前髪がずれない工夫で、HI-1の左右★印を先に接着するほうがいいかも知れません。 E 【共通】hear-Bも個別に組み上げ。★の糊代は合わせて接着。これも合わせツメになります。【アレンジ】の場合はAと同じくはみ出し塗り箇所も一緒に切り出して、折り込んでいくのがオヌヌメ。 F 【共通】Dで組んだものを先に接着。次にインナーパーツの溝にEのツメを差し込んで、ひねって固定(仮止めしなくてもここは接着でいいかもしれない)。周りの糊代と接着していきます。【通常】の場合はこれで完成です。 【アレンジ】の場合はCと同じ要領で、折り込みや切込みを入れると立体感が増します。接着は先にBを先に曲げながらまとめて接着し、次にC側へ接着。最後にA部をC部の糊代へ接着して固定完了。 【アレンジ】 おさげパーツを接着するため、左右Eのパーツで接着部をまとめておく必要があります。切り込みを入れる&ピンセットで捻りながら、Eに形が合うようにしてから接着。
・おさげの作製
【共通】でおさげのパーツ(twin)は、順番に組み立てても作れますが、ちょっと大変なので、パーツ単位で組み上げてしまってから全体を組み上げて行きます。組み立てる順番も糊代に番号をつけたので、こっちの方が早い&ズレないとおもいます。
ただ、接着しない糊代がある為、隙間から目立ってしまうかもしれません。そのため、はみ出し塗りを1mmほど設定して、接着していない糊代を目立たなくするのがお勧めです。
G まずは、パーツを個別に組み立てます。(*印のついた糊代全て) H 糊代同士に番号があるので、形を合わせて接着。ルールは番号順に。接着している番号以外は接着してはダメ。印の付いていない糊代は接着しません。 I 1が無くなれば次に2番〜7番まで同じ手順で。
J 1〜7番まで組上がったら、毛先と、Fで作ったものと接着する為の左右twin-1のパーツを接着。 左右とも組み立て方は同じ。糊代の番号がちょっと違いますが。毛先の部分はピンセットで捻って調整します。 K Fとの接着は、左右に同じ色の部分があるので、そこが接着ポイント。 L 顔パーツとの接続はHI-1の部分に沿ってゆっくりと差し込んで、耳がつっかえるところまで。顔パーツのグレー部分が見えなくなるまでハマればベスト位置です。
・花飾りの組み立て
花冠の部分は【通常】で組み立てると頭にはめるだけ〜と簡単ですが、ちょっとディテールがたりないと思ったので、「ペーパークイリング」っぽい方法で作ってみました♪ M 【アレンジ】 二つある蔦のパーツ(CO)にちょっとひと手間加えます。下図のように絵柄に沿ってきりとります。(互い違いにかみ合うように) 先端を固定して、絡めていきます。この時、折れ目を付けながら作ると立体感がでます。 頭の後ろから接着(真中らへん)、前で足りなくなると思いますが、花飾りが付くので、さほど問題ではないとおもいます。 N 【アレンジ】 「ペーパークイリング」っぽく花飾りを作っていきます。ペーパークイリングは細い紙をクルクル巻いてパーツを作り、それを組み合わせて作品にしていく技法です。専用の用紙やツールもあるのですが、地元では手に入らなかったので、画用紙とピンセットで代用してます。
まずは画用紙をクイリングペーパーのように細く切り出します。おおよそ5mm*18cmくらい。そこに細かく切込みを入れて行きます。 巻き始めをピンセットで挟んで、それを軸に巻きつけながら接着していきます。クルクルと。 コロン。これで一つ完成。合計3ついりますね。 O 花弁にも一工夫。一枚ずつNで作った芯に貼り付けますが、その前に切込みを入れました。ちょっとしたアクセント付。 P 芯に5枚花弁を貼りつけたら、ガクの部分のパーツを接着。このままだと半開なので、広げて満開にしてあげます。これを頭にのせて完成!
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