・はみ出し塗りの機能と利用ペパクラデザイナー・ビューワーの”はみ出し塗り”機能は本来、組み立てを綺麗にする目的ですが、今回は表現の一つしてこの機能が使えないか?と考えてみました。 ・・・が、思いつきだけではなかなかうまくいかないものですね;意図しない結果になってしまいましたorzカラーモデルで試作していれば、もっと早くに気付く事ができたような・・・。ちょっとここで”はみ出し塗り”のテストを挟みます。うまく機能を利用すればモデリングの手間が省けたり、表現に活かす事ができると思うんですがf(´_ `); ■はみ出し塗りの機能と利用
・はみ出し塗りと折れ線”線なし”の展開図
・両面印刷用画像への利用
ペパクラデザイナー・ビューワー共にはみ出し塗りのON/OFFと塗り幅が設定できます。
ペパクラビューワーならアイコンクリックか[表示]→[はみ出し塗り]にチェックを入れるとON/OFFの切り替え。[設定]→[各種設置]の[一般設定]タグの”はみ出し塗り処理を「のりしろを隣接面の色でぬる」に変更”にチェックで、はみ出し塗り処理が糊代だけと、切り取り線周りに色を塗る処理に切り替わります。今回はここにチェックを入れてのテスト。同じタブ内で塗り幅をmm単位で設定できます。(通常の用途では1mm程度が推奨らしい)
また、現ビューワーver3.04では辺を個別に指定できず、はみ出し塗りはページ全体に処理されます。
・色の伸び方
辺基準で平行に指定幅にのびます。この時伸びる色はその辺の内側に設定された色・テクスチャです。これを利用する場合はテクスチャの端の色をちゃんと塗っておかないと意図しない色が伸びてしまうわけです。(この部分でのテクスチャ修正に涙目)
辺と辺の間は、色がその辺同士の角度の半分の境目で色が分断されます。(糊代は関係なく塗りつぶされる) ・はみ出し塗りが重なった場合
パーツ同士のはみ出し塗りで伸びた色が重なる場合はどちらか一方の色が上塗りされてしまします。パーツ毎に色を決めたい場合はパーツ同士を離してレイアウトする必要がありますね。 ・はみ出し塗りパーツのレイアウト
処理はページ全体にされてしまうため、はみ出し塗りを施したいパーツはまとめて1ページにまとめるレイアウトして印刷した方がいいのかな?インク代>用紙代だと思いますし、経済的に経済的に。 ・はみ出し塗りと折れ線”線なし”の展開図
本番で組み立てる時は、[各種設定]から山折と谷折りの線を”なし”の設定にし、実線のみで作ってます。でもこの設定ではみ出し塗りを行うと、線”あり”の場合は糊代の線は再現されますが、”なし”の設定だと、糊代の折れ線も消えてしまいます。 うぎゃー(((゜д゜;)))これでは糊代に折れ目を入れる時が大変です。困りました・・・・。(今まではみ出し塗りを使って、作ってた人にはごめんなさい)[辺の色の指定]で糊代以外の線を非表示にすることはできるのですが・・・これを1本1本やっていては、時間も掛りますし、ミスもでてくるでしょうね。
どうにか一括で糊代線だけを表示に設定できないか、探して見つけたのがコレ。 [辺の色の指定]でデフォルト180度の”角度の大きな辺は非表示”の設定を0度にすると・・・ あら不思議!糊代の折れ線だけが残り、他の折れ線が消えました。どうやら糊代の折れ線は対象外みたいですね。これで折れ線無しの展開図が作る事ができますね。ただ・・・この設定は3Dモデルの線も消えてしまうので、組み立ての時に不便かもしれません。必要ならば、折れ線有の展開図を毎回作っているので、そちらも合わせて見ていただければと思います。ちょっと手間ですけどね(;-_-;) ・両面印刷用画像への利用
S.Vさんのサイトにも書いてありますが、ついでなのでここにも書いておこ〜と"φ( ̄ー ̄ )
両面印刷で裏も同じ絵柄にしたい場合、はみ出し塗りを使って簡単に画像ができたりして。はみ出し塗り幅を2~5mm位に設定して、実線・山折・谷折り・糊代を非表示にして[ページ毎の展開図画像]で描きだした画像を左右反転すれば、お手軽両面印刷用画像のできあがり。 印刷ズレを気にしなければ、これが一番手っ取り早いかも。