2013年04月27日

繋ぎ目を意識した展開図考案

 ペーパーフィギュアを作るにあたって”繋ぎ目”をどこまで目立たなく作る事ができるかが重要だと、私は思ってます。組み立てで綺麗に作る事も大切ですが、展開図で”繋ぎ目”を意識した作りにすれば、より綺麗な仕上がりになるのではないか?・・・と、今までの展開図を振り、設計ポイントをまとめてみました。

■目次
・目立たない所に作る
・形の流れに沿って作る
・別パーツを被せる形にする
・平面での接着箇所を作る
・”影”を意識した展開図
・繋ぎ目を折り込む

■目立たない所に作る
 基本中の基本。あえて、目につく所に繋ぎ目を作りませんよね?展開図を作るとき、最初にこの部分から展開方法を考えていくと分かり易いかも?

@ 首下、脇下、足裏 
A 関節の曲がる部分・背中
B 谷折りになる部分

 基本的に”影”になる部分から考えてます。Aはポーズにより変わってきます。 Bは谷折り箇所は絶対影になりますからね( ̄ц ̄)

■形の流れに沿って作る
 繋ぎ目があったら特に目立ってしまう所は、本来繋ぎ目が無い所に繋ぎ目がある所だと思います。絵の練習をしてる人だったら分かりやすいかもしれませんが、物の流れを意識して描く練習法があります。それに似ていて、物の形が自然に見えるように展開方法を考えています。主に髪の毛と衣装(シワの流れ)部分に使っています。他には模様などに沿って展開するのも良い方法かもしれません。

 ただし、この展開方法はパーツ数が多くなってしまいますがf(;´_`)

■別パーツを被せる形にする
 ベルトやブレスレットなどを考えれば分かり易いかもです。腰部分で接着したとします。この部分にベルトパーツを巻きつければ、繋ぎ目を意識しなくても良くなりますね。

・シャドーアート風な技法

 最近、よく使っている「シャドーアート風」な技法でも同じ効果を作る事が出来ます。本来シャドーアート・ボックスは同じ絵柄を何枚も重ねて立体的に見せる技法ですが、繋ぎ目箇所にこの技法を施すと繋ぎ目隠しにもなります。

■平面での接着箇所を作る
 作り方の「繋ぎ目の目立たない作り方」にも書いた「糊代を別パーツにする」 方法は平面での接着との相性が良いので、展開図側でこれをやり易く作る事も大事かな〜と。

■”影”を意識した展開図
 これは「萌え紙」様の技術解説にある方法ですが、糊代の向きを”光が当たる方向”も考えて設ける方法です。私もこの方法に従っていますが・・・まだまだ修行が足りません。

■繋ぎ目を折り込む
 杏子の服のシワで思いついた方法。折り紙を折るように、繋ぎ目部分を折り返して作る事でディテールを上げるだけでなく、繋ぎ目箇所を折り返して隠す事ができます。

@ パーツ数が少なくでき、ディテールを上げられる
A ポリゴンに沿わない柔らかい仕上がり
B 繋ぎ目を隠せる

・・・と、良い事ばかりですが、モデリング&作り方が複雑になってしまうのが(;-_-;)

 1枚の紙から様々な立体を作りだす、折り紙・折切り紙の技法からは学ぶべきことがたくさんあります。これらの技法を混ぜ込めばもっと表現が広がりますね( ̄ц ̄)

posted by くじら at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ペパクラけんきゅう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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